· 

さつまいもの試し掘り

(画像をクリックすると拡大します)

 今年の夏も暑かったですね。
 我が家では7月に入ってすぐエアコンを使い、7月、8月は毎日、24時間稼働していました。
 電気代も当然上がりました。
物価高騰やエネルギー価格値上げで、生活はガラッと変わってしまった家庭も少なくないと思います。
 少し前まで「米が買えない」ニュースが、ネット界隈では頻繁に話題になっていました。

 「コメ不足」は日本人にとってはあり得ないような話でしたが、実は約30年くらい前にもありました。「平成のコメ不足(平成5年)」です。

 その年は天候不順(80年ぶりの大冷夏)により1000万tのコメ需要に対し、収穫量が740万tと大幅な不足となり、緊急輸入した「タイ米」がスーパーに並んでいました。

 今年のコメ不足は何が原因か?

 いくつかの事が要因としては上がっていますが、農林水産省の統計情報を確認すると見えてくることがあります。

 減反政策は2017年までおこなわれていました。

 人口減少、国民一人当たりのコメ消費量の減少、パンデミック、異常気象、肥料価格高騰、ガソリン代値上げ、そして米農家さんの高齢化による廃業…。
 様々な要因が、これからも増えて行く事でしょう。

 米は田植えから稲穂が出るまで80日、稲穂が出てから稲刈りができるまで40日かかります。
その約4か月間に多い台風や長雨、冷夏があるだけでも収穫量が減少してしまう危機が起こります。常に安定して供給されるとは限らないのです。

 私たちがもし、米の安定的な供給を望むのであれば、消費者として「農政」、「食」に関する情報に、無関心でいてはいけないのだと思います。